石心小野のお墓づくり

石心小野のお墓づくり

「~職人歴五十年 受継がれる石工の技術を形に残します~」

当社は、初代・岩蔵から始まり、二代目哲司、三代目邦雄と、三代続く「石屋」の家系で成り立っています。札幌においてはその開拓当初より使用されてきた「札幌軟石」をはじめとして、道内にて使用されている多くの石種を取り扱ってまいりました。

その技術と経験は、他社にはない「受け継がれる石屋」の財産と言えるでしょう。

「石」を使い切る「眼」

「石を叩き、割り、磨き、ひとつのお墓を建てる。」

この当たり前のような石屋としての仕事、意外に思われるかもしれませんが、全てをこなせる職人というのは、非常に少なくなってきました。

石工は石を見る、石を選ぶ、石を形にする。

今日、海外からの製品輸入により、異業種からの参入・規格品の価格破壊といった背景から、日本の石切り業者や多くの優秀な職人とその技術が失われてきています。

その中でも私たちは、「石屋」の誇りとして、いまだに石を叩き、石の目を読み、石から声を聞きながら使い切る、そんな技術を大切にして、皆様の想いを形にしてまいります。

墓石の成り立ち

墓石には、大きく分けて「和型」「洋型」「デザイン墓石」の種類があります。地方によって、その成り立ちに差がありますが、北海道ではおおむね下記のような部材で「墓」が成り立っています。

棹石 墓石の一番上の部材。「○○家」や「南無阿弥陀仏」、「絆」「やすらぎ」といった文字が入る。裏面に「戒名」「法名」や建立者・年月日を入れる場合も多い。
上台 棹石の下の石。和型の場合、家紋や家名を入れることもある。
中台 納骨する部分の穴のある台座の石。水鉢や花立、香炉などが置かれている場合も多い。
芝台 下台とも言う。
土間 墓の基礎部分にいしを貼り、仕上げたもの。
基礎 コンクリートで作られた墓の土台。全て石張りせずに、コンクリートそのままの状態で階段であったり、その上に墓石が積まれているものもある。北海道の補修では、近年ひびや欠け、雪害による崩壊など、修理の多い部分。

墓の付属品

墓石の周りに付属して装飾される部材です。

墓誌 主に墓石の横にある板状の墓碑。戒名(法名)や没年月日、俗名・享年が彫刻されている。
灯篭 墓石の両隣や門柱・外柵上に設置される。墓付属品としては「角置灯篭」などが一般的。(庭用としては「春日灯篭」「織部灯篭」など)
地蔵 墓石横に専用の小さな花立・線香立等とともに置かれることが多い。宝珠を持ったものや親子地蔵、舟形地蔵などがある。
ベンチ(置石) 単独、又は外柵部分と連続した腰のかけられる石部材。荷物置きや休憩もとれる他、下部に収納空間を設置できるものもある。
外柵 墓所を囲む柵・塀状の石。後部を大きくした屏風状のもの、あえて柵の高さを低くしたものなど、デザインが富む部分。
門柱 外柵につながり、入口の両横に建つ門のような柱上の石。現在は「物置台」兼用やベンチ様式など、自由な形で表現されることも多い。

石の種類-国産材-

墓石の周りに付属して装飾される部材です。(一般的な呼称で紹介しております。)

花崗岩(御影石)や凝灰岩など、日本古来から使用され、有名な建築物などにも使用されている。

  • 稲田石
  • 万成石
  • 大谷石
  • 庵治石
  • 札幌軟石 など

石の種類-中国材-

現在、墓石材の多くが中国材、台湾・韓国材に頼っている。

価格が比較的安価で、種類や加工も品質が高い。

  • G603
  • G623
  • 山西黒 など

石の種類-他国材-

大理石などはイタリア、黒御影や彩色豊かな花崗岩などはインド、など、各国特色のある石材を産出している。

多くは輸入可能だが、価格・品質にバラつきがあり、入手困難になった石種もある。

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